競売でマイホームを安く購入した話その6(終)

こんにちは、のっちです。
今回は競売の話の続きです。前回はローンや登記の手続きを終えたところでした。
その後、裁判所で最後の手続きがあります。銀行から裁判所に保証金を差し引いた落札価格を振り込んでもらい、裁判所で書類を提出します。これで物件は僕のものになります。
手続きを終えた足ですぐ現地へ向かいました。

いよいよ初めての落札物件の内部へ

普通に住宅を買った場合は不動産屋さんから鍵をもらうと思いますが、今回の物件は競売物件です。しかも、前の所有者と連絡が取れていません。なので当然鍵もありません。物件が僕のものになったといっても入ることすらできません。今回は鍵屋さんを手配して鍵を壊してもらってようやく中に入ることができました。鍵屋さんは2万円ほどかかりました。
競売では落札して中に入るまで状況がわかりません。中が良い状態であることを祈りつつ入ります。

物件内部は不用品だらけ

一応3点セットで内部の写真は見ていましたが、実際入ってみると思っていたよりも汚かったです。
しかも雨戸などがすべて締め切られていたので空気がよどんでいました。まずは雨戸と窓を開けて換気します。リビングには汚いカーペットが敷いたままで古着や布団などが散乱しています。段ボールいっぱいのビデオテープや木刀など不用品が多数ありました。床が見えないほどではないので自力でなんとか掃除できそうです。2階はあまり散らかっておらず、少し掃除すればそのまま使えそうな感じでした。床が見えないほど散らかっている場合などは専門の不用品片づけ業者などを頼むことも覚悟していたのでここは運が良かったです。

前の所有者の情報を発見

業者と一緒に中の確認をしていると、前の所有者につながりそうな書類を見つけました。
業者に連絡をお願いすると後日前の所有者と連絡がとれ、不用品を持って行ってもらえることになりました。
これは助かりました。実は競売で落札した物件でも、物件内の不用品は勝手に捨ててしまうことはできません。勝手に捨ててしまうと後日前の所有者に訴えられる可能性があります。処分するための法的な手続きをとることもできますが費用がかかってしまいます。なので落札した物件内の不用品はすべて持って行ってもらうのが一番良いです。
前の所有者さんとお会いし、不用品を持って行ってもらいました。今回は明らかに不要そうなものが大半だったので勝手に捨てても問題は起きづらかったとは思います。
不用品も処分しようやくキレイな状態の物件を入手することができました。

まとめ:競売でマイホームを入手してみて

以上が僕が競売でマイホームを入手した経緯です。
今回は初めて競売に参加して業者のサポートを受けながらですがマイホームを入手することができました。競売ならではの大変さ(落札後の手続、物件内の不用品処理)もありましたが、今は良い経験だったと思っています。

ちなみに他の入札者の情報と入札額は落札者になると見ることができます。
僕も裁判所で確認してみたところ、2位の入札者は不動産業者で僕より50万円低い入札額でした。不動産業者がその価格で入札しているということはその価格で物件を取得・運用することで儲けが出る、と判断して入札したということになります。業者が取得した物件を売る場合は清掃やリノベーション・業者の儲けをのせて入札額より数百万円高く市場に出てくることになるんじゃないかと思います。なので僕は業者より50万円高い入札額ではありますが、業者が市場に売りに出す値段よりは安く買えたんじゃないかなと思います。

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