こんにちは、のっちです。
3泊4日の高知遠征もついに最終日です。4日目は3日目までの課題の中でもう一度やりたい課題へ行くことにしました。
ホテルをチェックアウトし、まずはYさんリクエストの松風に7時ころ着きました。Mちゃんも9時まで登れるということで短い時間ながらも来てくれました。
松風（2回目）
初日以来2日ぶりの松風。この日も初日と同じく快晴でした。
松風には核心のカチをデッドでとるムーブの他に右側から回り込むムーブがあり、Mちゃんはこちらへトライを続けているとのこと。
Jくんは初日にデッドムーブで登れているのでこの日は右回りをやってみることに。僕も少し試してみましたが、こちらはこちらでカチを取りに行く体勢を作るのが難しいし、カチ取りの時に体を固めるムーブになるのでロック力も必要そうな感じでした。少ししてJくんは右回りでも完登。ナイスでした。
僕は右回りムーブはあまり試さず初日と同じくデッドムーブで再登を目指します。ムーブを思い出すのに少し時間がかかりましたが5便ほど打って核心のカチを取れました。ただ、そこから上部がヨレていてちょっと危なっかしい感じになってしまいました。Jくんも核心のカチをとれてから上部がしんどかったらしく、4連登目の疲れが体に出てきているようでした。
Yさんは初日と同じくデッドムーブで挑みましたが、完登ならず。最後めちゃくちゃイイ感じのムーブを出していました。本当に惜しかった。Mちゃんも残念ながら敗退。
Mちゃんの時間切れとともに僕らも撤収。次は2日目に見学だけで登れなかった僕の推し課題、波打ち際のフェイスへ
波打ち際のフェイス（2級）
松風から1時間ほど車を走らせ波打ち際のフェイスへ。2日目に来た時は干潮を逃していたので下地が水没していましたが、この日はタイミングばっちり。それでもすぐそこまで波が来ていたので急いで取り掛かります。
これまで高知で登ってきた課題は下地が良いものばかりだったので波打ち際の下地の悪さはなかなかシビれるものがありました。1手ずつ進めて着地の感覚を確かめながらムーブを作っていきます。
写真を見ると落下点にマットは敷けているんですが傾斜があり、幅がマット1枚くらいしかありません。下手に落ちると勢い余ってその下の段まで行ってしまいそうでした。
上の写真の体勢から左手をクラックのピンチに出します。ここからリップまでが遠く、足が低くて届きません。少し考えましたが、時間もなく最終日ということで他の方のムーブを参考にさせてもらいました。どうやら左手のピンチをとったあと足替えをして左足をあげるようです。教えてもらえばなんてことないムーブなので自分で出せず無念でした。このあとそのムーブをいただいてJくん、続いて僕が完登。Yさんはクラックのピンチを持てたとこまでいけましたがこの日は断念。
完登して上に立つと目の前に広大な海が見えて最高に気持ちよかったです。海沿いのボルダーは完登したときの気持ちよさが格別ですね。
お昼過ぎにYSさんがまたも駆けつけてくれると連絡が。YSさんには波打ち際のフェイスの横、ファナティシズム（初段）をやってみたら？と提案されましたが、本日のコンディションも考慮して断念。僕はもう波打ち際のフェイスを登れて満足だったので2日目にJくんが登れそうだった縁（1級）を触りに行くことになりました
縁（2回目）
僕とYさんは体力・指皮的にも打ち止めということでこの課題はJくんに希望を託します。
疲れもピークだったとは思いますが、なんとかムーブをつなげて上部へ。あと1手のところまで行きましたが完登とはなりませんでした。それでも最終日の体を振り絞ってアツいトライを見せてくれました。すばらしいガッツでした。次来た時は登れそうですね。
その後は「ぜひ登ってほしい5級がある」とYSさんオススメのキューブ岩へ。
キューブ5級
この岩、大きな岩の上にその名のとおり四角いキューブ状の岩が乗ったような形になっています。
そのため課題自体はこれまで見てきたものより低いですが、岩のトップではかなりの高さになっています。
さっそく登ってみます。5級ということでなんとか一撃できました。ただちょっとリーチを使って解決してしまったのでもうちょっとうまくムーブを出したかった。
キューブ岩からの眺めは最終日の締めくくりとして最高の景色でした。ずっと見ていられそうでした。長いようで短かった3泊4日のツアーもこれでおしまいです。
YSさんとお別れし、僕らは空港へ。
お弁当＆お土産
空港への道の途中、街中で何軒か見かけて気になっていた「食いしん坊如月」に寄りました。
看板を見た感じはお弁当屋さんかと思っていたんですが、実はコンビニのようでいろいろ売っていました。僕はチキンナンバンのお弁当を購入し空港で食べましたがこちらもおいしかったです。やっぱりごはんは多かったような気がしました笑
その後レンタカーを返却し空港の売店で以下のお土産を購入。
- カツオのたたき（冷凍）
- 土佐日記
- 姫かつお（カツオスティック）
- あおさ（鰹節入り）
全部で5000円ほど。どのお土産も家でおいしくいただきました。
高知でのクライミングまとめ
今回は高知に4日間滞在して半日雨が降った以外はずっと登っていました。
それでも4日間では人気のエリアの課題を少し触ることしかできず、まだまだやってみたい課題がいっぱいあります。今回完登できなかった課題を登るためにも、まだ触ったことがない課題をやるためにもぜひまた訪れたいです
- 松風（１級）：完登
- 愛と絶望の狭間（１級）：完登
- 百と八つの流れ星（ungraded）：完登
- 縁（１級）：敗退
- 塗仏（２段）：敗退
- いざなぎ（初段）：敗退
- 波打ち際のフェイス（２級）：完登
旅を終えて
まず初めにこの計画に誘ってくれたJくん、ありがとうございました。
僕はこれまで遠方へのクライミングツアーなんて自分にはできないと思っていました。たぶんお誘いを受けなかったら高知へ来るのはもっと先になっていたと思います。もしかしたら一生登ることはなかったかもしれません。いつまでも健康でクライミングできているとも限らないですしね。
今回はクライマーとして本当に恵まれた素晴らしい経験をさせてもらいました。ありがとうございました。
Yさんもありがとうございました。今回は僕とJくんが先に登れることが多く、プレッシャーがかかってしまうような場面が多くて申し訳なかったです。そんな中でも初日の最後の最後、愛と絶望の狭間のラストトライでの完登は本当にナイスでした。この旅行の中でも指折りのアツいトライでした。またどこかでもアツいセッションをしましょう。あと、キレイだったパモをわが物のようにガシガシ使わせていただいてすみませんでした笑
次にMちゃんにも感謝を伝えたいです。YSさんやIさんと連絡をつないでくれたり、僕らにたくさん同行していただきありがとうございました。また高知のことをたくさん教えてくれて楽しかったです。特に商店街にこたつが出るというお祭り、ぜひとも見てみたくなりました。松風、仏の顔もIt’s all rightの完登報告、楽しみに待ってます。
Iさんも奥物部、日ノ御子エリアをガイドしていただきありがとうございました。塗仏の完登、ナイスでした。アツいトライすぎて「いいもん見たからもう登らなくていいか」と思ったほどでした笑
次お会いできるときは僕ももっと強く、セッションできるようになっていたいなと思います。
4日間のうち3日間も付き合ってくれたYSさんもありがとうございました。僕らが訪れた課題は人気のものばかりでYSさんは終わっていたものしかなかったと思います。そんな中でも僕らに安全に楽しんでほしいからとマットをたくさん持ってきてくたり、課題を撃っているときもいろんなムーブを考えてくれたりと、その優しさとクライミングに対する愛には頭が上がらないです。本当にありがとうございました。
最後に妻に感謝を述べたいと思います。夫が一人で3泊4日で旅行へ行くなんて普通はありえないと思いますが、快く送り出してくれてありがとうございました。大きなけがもなく無事に帰ってこられてよかったです。高知は岩だけでなくごはんはおいしいし海も山も景色は良いしお祭りは楽しそうだし、いずれ二人でも訪れましょう。そのうち1日だけでも登らせてもらえたら言うことはありません笑
ということで高知遠征の記録でした。ここまでお読みいただきありがとうございました。
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